彼女の入口にぴったりと張り付き
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もう、10年以上前の話。
その日の授業は午前で終わり、午後からの部活も、休部のところが多く、12時過ぎの校内は閑散としていた。
冬服のセーラを着た彼女と、日差しがあたたかな窓際。
僕は午後の部活のため、弁当を食べている。
彼女は、僕の部活が終わるまでの2時間、教室で本を読んで待っていてくれるって。
赤くて薄いスカーフ。
厚手で手触りが落ち着くセーラ服の彼女を眺めながら、教室で二人きり、窓際にピッタリ寄せた机1つを挟んで、向かい合いながら、ご飯を口に運ぶ。
学校の机は小さいから、彼女のそろえた両膝は、僕の両太股の間に当たっている。
話題も途切れたから、別に意味もなく、彼女の太股を抱き締めるように、力強く、足を絡めた。
「何を考えているの?」
含みのあるようにみえてしまう、彼女の笑顔。
食事は続く。
机の上が片づいて、顔を寄せ合うことができるようになると、僕は彼女の両膝を引き寄せ、両肘を掴み、彼女の優しい顔をのぞき込んだ。
教室の、廊下側の窓・ドアはピッタリと閉められていて、その外からは物音一つ聞こえてこない。
教室の窓からは、1階層下の中庭を挟んで隣棟、職員室とそこへつながる渡り廊下が見える。
そこにも、人影はなかった。
右手を動かし、彼女の左腕をつたい、二の腕、肩、首、脇の下、脇腹と手を動かして、しっとりとした手触りのセーラ服に包まれた、彼女のあたたかさを感じる。
机の下では、僕の足に力が入り、彼女の両膝を太股でしっかりと、抱え込んだ。
そして、右手は、スカートから出た彼女の左膝に。
右足は、彼女の両足の間に。
高校生らしい、臆面の無さを発揮して、戸惑うことなく、右手の指先は、彼女の足の付け根のラインへ。
手のひらを返し、そっと、直接、彼女に触れる。
指先を少しずつ動かして、中央へ。
毛の手触り。
パンツに挟まれた圧迫感。
そして、あたたかさと湿り。
手に意識が集中していたからだろう。
その時の彼女の表情は、全く憶えていない。
ただ、僕をみていた。
窓の外に現れるかもしれない誰かの視線を、気にするかのように、無表情を保っていたような気もする。
人差し指を、さらに奥へと進め、木の座面と、パンツとに挟まれながら、指先を、その温かい場所へ沈めていく。
けれど、第二関節までしか入らなかった。
中指も、入れたかったけど、無理だった。
それでも、指先でとろけるような触感を味わっていると。
「これ以上、入らないでしょ?でもね、こうすれば」
わずかに腰を浮かし、猫背になり、僕に向かって体を開く彼女。
それにあわせて、中指を人差し指に添えて、差し入れる。
手まで飲み込みそうな勢い。
手のひらを上に向けて、膣の天井をさすり、手首を返して、指先で子宮の入口をさわる。
彼女の、その形をなぞると、彼女の左腕が机の上を滑り、僕の右腕を掴んだ。
「外から見られたら、どういう風に見えるのかな?」
「ん~、きっと、この光景を見た人は『あの男の右手はどこにあるのかな?』って思うと、思うよ」
彼女は、両肘を机について、両手を胸の前で合わせた。
そして、腰を前へ。
僕の指の付け根が、彼女の入口にぴったりと張り付き。
指先は、彼女の奥へ、一番広い空間へ導かれた。
「あのね。2本の指を、バタバタ~って、水泳のバタ足みたくすると気持ちがいいの」
机の下からは、水音が響き。
彼女は、胸の前であわせた両手におでこを付ける。
俯いたまま、微かに肩を震わせて。
腰が、右に、そして、左にひねられて。
「くっ」
彼女が両手で僕の右肩を押さえ。
そのために、彼女が身を乗り出したから、僕の右手は、抜けてしまった。
両肘で体を支え、顔を上げて僕を見上げる。
頬が赤く、そして、言葉はなかった。
短い会話の後、僕は、彼女の温もりを残した、そのまま部活へと向かい。
高校の敷地の片隅で部活動に励んだ。
部活の後の、ひとときを夢見ながら。
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